ここ最近ISのテロが数多く報道されています。
例えば邦人が死亡したバングラデシュのテロ、最近のものではイラクのバグダッドにおける爆破テロ、2015年にはパリやアメリカでも。極め付けにはオーストリアでも。
このようにIS本体が戦闘行為を行っているイラクやシリア以外の地域でも(例えばサウジアラビアとか)、テロが見られます。
さてはて、ISはどうして世界各地でテロを起こせるのでしょうか?
この理由を見ていこうと思いますね。
世界中でテロを起こせるワケ
ISは世界中でテロを起こしているように思えますが、実はIS本体がテロを行えているのは支配領域を持っているイラクやシリア付近だけで、それ以外の地域では全く起こせていないのです。えっバングラデシュのテロでもISが犯行声明を出していたじゃんって思う人もいるはず。確かにISは声明を出しましたが、それだけなのです。つまりISそのものは何もしていないのです!
本題に入りましょうISが世界各地でテロを起こせる理由。言ってしまえばそれはテロの認証ビジネスを行っているからです。
どういうことかというと、ISは世界各地に存在するシンパが起こしたテロを自分たちがやったと主張することによって世界中で行っているかのように見せているのですね。この方法はIS本体にとっては、わざわざヨーロッパやアジア諸国に行かなくてもシンパたちが勝手にテロを実行してくれるおかげで、世界各国に対して自分達の影響力を強めることができます。また、シンパとってもISが犯罪声明をだしてテロ行為を認めてくれると、テロ組織としての格があがったとみなされるので参加希望者や闇のルートから流れてくる資金が増えるということで喜ばれています。(規模が大きくなったチンピラみたいですね)
双方にメリットがあるからこそ、この認証システムによってISが行ったと思われる(実際にはISそのものが行ってはいない)テロが世界各地で起こっているのです。
邦人が犠牲になったダッカでのテロも、ISテロ認証システムに認められたから一層センセーショナルなニュースになったといえますね。(もし、ISの名前が出てこなかったら報道規模は実際のものより小さいものになっていたと思います。)
テロ認証の裏側
ISにとってテロ認証はメリットがある、ただそれだけで導入されたのでしょうか?
確かにメリットはある、それだけで導入する理由になるでしょう。だが、ISにとってそれ以上に導入せざるを得ない理由があったのです!
その理由は、ISそのものの弱体化が起きたことです。
欧米諸国を中心とした有志連合による空爆でISはかなりダメージを受けまして、占領した都市も奪還されたり、幹部クラスの人間がこの空爆で死んでしまう状況にあります。このためISが国家樹立宣言をした際は、イラクの大都市をどんどん占領し勢力は右肩上がりだったため数多くの戦闘員希望者がやって来たのですが、劣勢に立たされたいま、新しい戦闘員のリクルートが難しくなっているのですね。
ISにとって戦闘員が来なくなるのは組織消滅の危機です。そこで、自分たちはこんなにも成果をあげているぞとアピールするために、テロ認証ビジネスを展開し始めたのです。逆にこの様なシステムを築かないと人が来なくなっている、IS本体は弱体化している証といえますね。
おそらく劣勢にあるISは一層テロの認証を行っていくでしょう。
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