メルケル首相の与党が敗北した件で思うこと

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4日ドイツのメクレンブルク・フォアポンメルン州で行われた州議会選挙で、メルケル首相が率いるキリスト教民主同盟が敗北したらしいですね〜。さてはて何故にメルケル首相の与党が敗北したのでしょうか。そしてこの敗北は何を意味するのかを考えていこうかと。

結局の敗因は難民政策

今回の選挙の敗因としてあげられているのが、メルケル首相が主導してきた寛容な難民受け入れ政策ですね。この無制限とも言える受け入れ政策に対して、不安感を覚えた国民がnoを表明したような形になったのが今回の州議会選挙というわけで。(難民受け入れの反対を主張している「ドイツのための選択肢(AfD)」という政党に敗北したので)

さて、ドイツがというよりもメルケル首相が寛容過ぎる(?)難民受け入れ政策を昨年から何故に始めたのでしょうか?
その理由としては、経済的なものから(難民を安価な労働力として利用しようだとか、消費のテコ入れになるとか…)人道的なもの(ドイツ基本法、日本でいう日本国憲法のようなものに難民は受け入れますよ〜といった記述があるんですね)他にも、メルケル首相がノーベル平和賞を受賞したいがために受け入れているといった非常に個人的なものまで挙げられているわけですが…。

メルケル

メルケル首相 寛大とも言える難民受け入れ政策を決めた。

その理由は数多く推測されているが、やはり「国民からの人気とり」がメルケル首相に難民受け入れを後押ししたと思われるんですね〜。

そもそも、昨年の7月にメルケル首相はドイツ国内のパレスチナ難民の少女に対して「すべての難民を受け入れることはできない」といったような発言をしたため非難されていまして。そうした状況下でシリア難民の少年がトルコの海岸に打ち上げられたことによって、ドイツ国内では難民を受け入れようといった雰囲気が出来上がっていたんですね。

難民

シリア内戦、ISの脅威から逃れるため多くの難民がヨーロッパを目指した。

こうした国内の盛り上がりを受けて、そこまで難民受け入れに積極的でなかったメルケル首相は人気とりのために方向転換をし、難民をどんどん受け入れる立場につくことにしたのでした。初めはメルケル首相の難民受け入れ政策は支持されたのですが、限りなくやってくる難民に次第にドイツ国民は不安を覚えだし…。
さらには難民たちがドイツ国内で犯罪を犯しても、それは報道されないように圧力がかかっていたこともあり、ドイツ国民の難民に対しての反感を生み出したんですね〜。

結局メルケル首相が難民を受け入れたのは国民がそれを望んだためであり、今回の選挙で梯子を外された形になったと言えそうです。(いや〜メルケルかわいそ〜)

今後の難民政策はどうなるのか?

今回の州選挙の敗北はメルケル首相の寛容な難民政策を大きく変えるかもしれません。なぜならばメクレンブルク・フォアポンメルン州はメルケル首相の選挙区であり、今回の敗北はメルケル首相自身にもショックを与えたことでしょう。そして、今回の選挙で反難民政策を掲げるAfDの勝利は来年の連邦議会選挙にも大きな影響をもたらすことは避けられないかと。

 

こうしたことからメルケル首相は難民政策の変更はないと現在は言っていますが、このまま何もしなければ次の選挙では敗北は必至ですから再び国民からの人気取りのため難民政策を不寛容なものに修正していくかと。(姉妹政党のキリスト教社会同盟が現状の難民政策を不安視している節もあるので、やっぱり難民政策の変更はありうるかと…。)

 

この結果を見て思った事

この結果を見て個人的に思ったことなのだが、ただただ可哀想という理由で大量の難民を受け入れたのはいいが対処することができずに暗にもう来るな、帰れと言っているようなドイツの現状。これは寛大な難民受け入れ政策はドイツ国民と難民がともに不幸にするというなんともお粗末な終局に向かうのではと悲しく感じられちゃいましたね〜。

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