3分でわかる!?トルコの空港テロの裏側

      2016/07/17

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6月28日にトルコのイスタンブールにあるアタチュルク国際空港で44人が死亡する凄惨な自爆テロが起きました。テロの実行犯は3人おり、全員がIS(イスラム国)のメンバーだったそうです。

アタチュルク国際空港でなぜこの様な悲劇が起きたのか、そもそもISはどーしてトルコをテロの対象にしたのかをみていこうかと思います。

テロが起きた理由:警備が甘かったから!?

今回のテロで多くの死傷者を出した原因はアタチュルク国際空港の警備が甘かったためじゃないの?と思うかもしれませんが、そうではないのです!(なっ、なんだってー)

アタチュルク国際空港は世界で11番目の利用者数をほこる空港であり、そのため警備は厳重なものでした。

例えば車両の検問は国際ターミナルの500メートル前で行っていることや、出国する旅行者に対して二回も検査が義務付けられていること(普通は一回の検査で終わり)。

 

警備が厳しい中どうしてテロが実行できたのか?

実行できた理由はこれにつきると思います。

犯人たちは用意周到に準備することで事前にアタチュルク国際空港の弱点を知っていたからです。

その弱点とは何かというと、検査を実施しない箇所でテロを起こされるとは予想していなかった点です。

空港の警備は9・11のように航空機に乗った後にテロを起こさせないことに重点が置かれていたので、今回のテロが起きたのは国際便の到着ロビー、検査が実施される前のエリアそして駐車場であり、警備が手薄な箇所をダイレクトに狙われた形になったのです。

ですが、アタチュルク国際空港はテロを強く警戒していたため空港職員が即座に対応できたのでしょう。その結果が死亡者を44人に抑えられたのではないのかと。警戒感が弱かったら倍以上の死者がでてもおかしくはなかったとみられます。

ISがトルコでテロが起こす要因

空港でどうやってテロを起こしたかは分かった,でもISは何故ムスリム(イスラム教徒のこと)が多数を占めるトルコにテロを仕掛けるのでしょうか?

ISがトルコでテロを起こす理由は、様々ありますが代表的なものを紹介していきます。

 

一つは地理的要因。

トルコはISが活動しているシリアと国境を面しているため、ISの戦闘員としてははヨーロッパよりトルコの方が行きやすい。またトルコ政府はシリア難民を受け入れていることもあり、ISのメンバーが難民と偽って入国している。こういうわけでテロ要員がトルコに流れてきているのが要員の一つといえますね。

 

二つ目は政治的インパクトの大きさ。

トルコはNATO(北大西洋条約機構、もともとはソ連に対抗するために作られた軍事同盟)の加盟国でありまして、そのトルコでテロを起こすことはテロを恐れるヨーロッパへの恐喝として十分に通用します。

また、ISは有志連合の度重なる空爆により弱体化しているといわれおり(つい最近ではファルージャがイラク国軍に奪還されこれを裏付ける形に)、そこで自分たちは健在であるということ主張するためにトルコでテロを実行しているのですね。

 

三つ目の理由は、トルコの国内事情。

トルコには少数民族のクルド人がおり、その中には独立のためにはクルディスタン労働者党(PKK)という武装闘争すらいとわない集団がありまして…。

PKKが敵の敵は見方理論でISに様々な情報や協力者を提供しているらしく、このこともトルコでISによるテロが起きやすい要因の一つと言えます。

 

 トルコへの影響は…

今回のテロ(実際には今年に入ってから何回かテロがすでに発生してるのですが…)はトルコに様々な面で影響を及ぼしそうです。

トルコ人にテロへの恐怖を植え付けるのみでなく、度重なるテロのために観光客の減少が予想されています。(事実、観光客がスペインに流れているそうで…)

観光大国のトルコにとっては、観光客の減少は非常に痛い…。安全確保のため国内の治安維持強化だけでなく、有志連合と協力を推し進めるのではないのでしょうか。

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