残酷な事実?「言ってはいけない」を読んでみて…

book2 書評

橘玲氏の「言ってはいけない 残酷すぎる事実」の感想でも書いていこうかと。
この本(帯からも分かちゃいますが)自分から、不愉快な内容が盛りだくさんですよ〜と主張しているわけで。そこまで言うならどこまで不快にさせてくれるのかと思い、軽〜く読んでみました!

確かに不愉快…。けど…

この本ですが読み進めていくと、確かに不愉快に思う人が現れても不思議じゃない内容だな〜と感じられちゃたわけで。例えば人種とIQの高さは関係性があるとか、美人の方が高収入だとか、(個人的にはこれが一番衝撃的だったのですが)パートナーの収入が高ければ高いほど、不倫をする可能性が減るという主張!

 

どの主張も「信じたくねーなーか、ありえねーだろ笑」と最初は感じたのですが、きっちりと証拠や裏付けを提示してくるので、ほえ〜案外ありうるかもしれませんねぇ〜と納得させられちゃいまして。不倫とパートナーの収入の話ならば、不倫が発覚した際にパートナーの収入が高い場合これまでの恵まれた環境が失われる可能性があります。そこで女性はリスクを避けるため不倫を忌避するようになるそうで。(女性がこのリスクを避けるのは、子育てには安定した環境が必要なため。だから安定をあえて破壊するような行動を避けるようにDNAに刻まれているんだとか)
逆にパートナーの収入が低ければ、失うものは少ないため不倫を押しとどめなくなるんだとか。

 

こういった認めたくない事実を、それでもやはり事実であると認めそうになってしまう怪しげな説得力がこの「言ってはいけない」には存在するかと…。これが、この本に人が引きつけられる?魅力なのかな〜なんて。

で、不愉快な事実をこれでもかと(さらには有力と言えそうな証拠までつけて)投げてくる本書。確かに不愉快に感じられる。
けど…、

 

 

 

 

 

面白い!
この面白さは、タブーとされていること(しかも薄々と事実ではないのか?と感じていること)を真正面から否定するのではなく、逆にそれが事実であると(証拠付きで)主張していることに一種の快感?(届きそうで届かない背中の痒い場所をかけたような快感?それか、三日間どうにかなりそうで、どうにもならなかった便秘が解消されたような快感?)とにかく読後は不快感よりも一周回って(半周か?)妙な爽快感があるんですね〜。この謎な爽快感が本書の最大の魅力だと思うんですよ!(先ほど挙げた怪しい魅力よりも、もっと根源的な魅惑として、その爽快感があるんじゃないのかな〜なんて。)

 

ある意味で、今まで持っていた倫理観?とかそういったものに対して全力で喧嘩を売っていくスタイルの本書。ですが、そういったものに対して容赦なく反論、異論を述べていく本が少ないからこそ面白い書籍だと感じられたのかな〜なんて思ってみたり。「言ってはいけない」自分的には暇つぶしにちょうど良い面白さの本でした〜。

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